ヨーガ仲間の皆さん,明けましておめでとうございます!
お正月はゆっくり過ごせましたでしょうか。
年の初めにあたり、今週は誰もが知っていて最も短いマントラ「OM」について考えてみたいと思います。

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パタンジャリの「ヨーガ・スートラ」(1-27)には、
「イーシュヴァラ(自然の摂理)の一つの名前が、オーム(聖音)です」
とあります。ヴェーダの文献にも「ブラフマン(宇宙の根本原理)の名前がOMであり、OMはブラフマンそのものである」と書かれています。
OM=オーム(聖音)は、サンスクリット語の、A、U、Mという三つの音からできており、「全ての言葉の源、種」 (『パタンジャリのヨーガ・スートラ』著者Sri Swami Satchidananda)―と言われています。ウパニシャッドという古い文献でOMやAUMがさまざまに説明されていますが、ここではシンプルな解釈に注目したいと思います。
Aは起きている世界
Uは夢の世界
Mは熟睡している状態
という人間の三つの状態を表し、その後にくる静寂が無の世界、または悟りの世界ともいわれています。
一方、
Aは創造
Uは維持
Mは破壊
という、万物を良い方向へと生成発展させ続ける宇宙の働きの象徴であるともされています。
静かに目を閉じてOMを唱え、その音が作り出す宇宙の響きを身体と心で感じながら、新しい年の平安と人類の正しい成長を心から祈りたいと思います。
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