6月は、YOGAのゴール「心をおさめ苦悩から自由になる」状態に到達するまでの8つのアプローチ(Ashtanga=Eight Limbs=八肢則)のうち、三番目の「ア―サナ」について学んでいます。
古代から伝わるヨガの経典『ヨガスートラ』でパタンジャリはア―サナを次のように定義しています。
Sthira sukham asanam.
(安定して快適な姿勢が、ア―サナ=ヨガの座法です。)
心をおさめることを目標にして瞑想を長く深く行うためには、強く柔軟でバランスのとれた健康な心身を作っていくことが必要です。ハタヨガの様々なポーズはそのために創られたと言われています。
どんなポーズも、安定して快適に行えるようにならなければ、ヨガ本来の目的を達成できません。それはアクロバットのようなポーズをいきなりマスターしたり、人前で演じたりすることではありません。どんなポーズにも、「そうか、この微細な動きが、このひと呼吸が、自分の身体を変えるのか」とわかる瞬間があります。そのような小さな進歩が「安定」「快適さ」に近づけてくれ、そのプロセスが私たちをヨガのゴールに導いてくれます。
ですから、定期的に繰り返し練習することがとても大事なのです。
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